不動産経営では重要な収入の一つである敷金礼金ですが、その金額設定はオーナー様が決められます。
今回は不動産のオーナー様に向けて、敷金礼金の設定方法と金額を決める上でのポイントをご紹介します。
不動産のオーナー様必見!賃貸物件の敷金礼金の設定方法
まず敷金礼金とは不動産経営にとってそれぞれに役割の違う費用です。
敷金は退去の際の原状回復費用や、家賃の滞納への担保といった役割があります。
何事もなく契約を終了すれば返還するのですが、経営リスクを考慮すると不動産のオーナー様にとっては預かっておきたいお金ですよね。
一方で礼金はオーナー様へのお礼としての位置付けで、返還の必要はありません。
敷金礼金の価格設定は地域によっても異なり、ローカルルールもあります。
そのため基本的には周辺の同じような賃貸不動産と足並みをそろえるのがおすすめです。
不動産のオーナー様必見!敷金礼金をゼロにする効果とリスク
敷金礼金は不動産のオーナー様が設定するので、もちろんゼロにすることも可能です。
敷金礼金ゼロの物件は魅力的で、入居者も多く集まることが期待できます。
家賃自体を下げてしまうと、長期的に見込める収益が減ってしまうので一時的な費用である敷金礼金を下げるほうがおすすめです。
しかし敷金礼金をゼロにするともちろんリスクもあります。
先ほどもふれたように敷金は家賃の滞納などのトラブルへの保険的な役割を持っています。
そのため何らかのトラブルが発生した場合、資金繰りが厳しくなってしまうでしょう。
また敷金礼金をゼロにして入居のハードルを下げることで、トラブルを起こしやすい人を呼び寄せてしまう可能性もあります。
敷金礼金をゼロにする場合は、問題を起こさずに長く住んでくれる人がどうか審査の際にしっかりを見極めることが大切ですね。
不動産のオーナー様必見!賃貸物件の敷金礼金の設定ポイント
賃貸物件の敷金礼金の金額を設定するポイントは、やはり物件の需要とのバランスを考慮することです。
その不動産に競争力があれば空室リスクは少ないので、周辺の相場どおりか少し高めに設定しても問題はないでしょう。
一方で駅から遠い、設備が古いなどの明確なマイナスポイントがある場合、敷金礼金を安く設定するといった経営戦略も必要です。