近年は、賃貸物件の供給が過多の傾向なので、一定の利益が上がらず悩んでいるオーナー様もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、賃貸物件の入居率を上げるための手法として、家具付き物件についてご紹介します。
家具付き物件のメリットとデメリット、投資にあたっての注意点を把握して、今後の参考にしてみてくださいね。
家具付き物件に投資する際のメリットとデメリット
まずは、家具付き物件に投資する際のメリットとデメリットについてご説明します。
家具付き物件のメリット
●家賃収入がアップする
●法人による大きな取引の可能性
●単身者や短期滞在者の需要が増える
家具付き物件のデメリット
●まとまった初期費用がかかる
家具付き物件を導入すると、アピールポイントができ、競合物件との差別化を図れます。
とくに身軽に移動したい単身者や学生などの短期滞在者のニーズに合致するため、このような層の需要が増えるのがメリットです。
1件当たりの入居期間は短期になるかもしれませんが、転勤や引っ越しなどで定期的に人が入れ替わるため、上手に回転していくと考えられます。
転勤のあるような大手企業の近くの物件だと、一括で借上げをされる可能性も期待でき、より効果的です。
また、家具や家電という付加価値があるため、家賃を高く設定できて収入もアップするでしょう。
しかし、家具や家電をそろえるためにまとまった初期費用が必要なのは、デメリットです。
家具付き物件への投資における注意点もチェック
続いて、家具付き物件の投資における注意点についてもみていきましょう。
家具や家電の優先順位
家具や家電を選択する際は、入居者にとって大きくて運ぶのが面倒だったり、高額でそろえるのが大変だったりする商品を優先しましょう。
具体的には、
エアコン・ベッド・机・イス・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ
などです。
とくにエアコンは、最初から設置されている物件が多いため、なるべく導入することをおすすめします。
修繕費の負担
家具や家電は貸主の所有物という位置づけになり、通常使用による故障や破損の際は、費用負担が発生します。
リサイクルショップも検討するなど、万が一のトラブルにも配慮して商品を選択しましょう。
家賃の設定額
入居者側からみると家具や家電をそろえる手間や初期費用がかからないため、魅力的な家具付き物件ですが、家賃の設定には注意が必要です。
高額すぎると付加価値としての魅力が薄れてしまうため、近隣の相場もチェックして、慎重に検討しましょう。