賃貸物件を新築したとしても、2年目にはどこかしらに不具合が生じてしまうのが常でしょう。
そのような際に活用したいのが、建築会社の2年目点検サービスです。
自分で不具合を探して建築会社に連絡をしなければなりませんが、原則、無償で補修・メンテナンスをしてくれます。
今回は、2年目点検の概要や活用方法についてご紹介します。
賃貸物件管理における「2年目点検」とは
2年目点検とは、築2年目を迎えた賃貸物件の施工や設備機器などに不具合があった際に、売主もしくは施工会社が原則無償で修理・メンテナンスをおこなってくれるアフターサービスです。
一般に、新築物件には10年の保証期限がつけられています。
しかし、10年保証の対象は、柱や梁など建物の構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分のみです。
また給排水設備の保証期限は5年が普通ですが、こちらも水回りに関するメンテナンスのみの対応で、建物のすべてを無償で修繕してくれるわけではありません。
そのため、2年目点検の時期に各部屋の壁紙や網戸、床などに不具合が生じている場合は建築会社へ連絡し、修繕・メンテナンスをおこなってもらうことをおすすめします。
なお、建築会社によっては共用部の保証は1年のみとするところもあるため、事前に確認しておくと安心です。
また、どこまでが無償なのかも確かめておきましょう。
賃貸物件管理における2年目点検の活用方法とは
ここからは、2年目点検の活用方法をご紹介します。
2年目点検の時期に確認しておきたい建物の主なチェックポイントは、以下のとおりです。
●天井や壁の壁紙がはがれていないか、ひび割れていないか
●床材がひび割れていないか
●共用部の廊下や階段などのコンクリートはひび割れていないか
●網戸は外れていないか
●歩いたときに床鳴りがあるか
●換気扇や水道使用時、窓の施錠時、ドア・窓の開閉時に異音はしないか
●水回り設備で水漏れはしていないか
●天井裏のダクトは外れていないか
これらは不具合や劣化がとくに生じやすい箇所ですが、2年目点検の時期であれば無償修繕を受けられます。
アフターサービスの期限が終了したあとに発覚すると、自己負担で修理せざるを得なくなるため注意が必要です。
また、2年目のこの時期に適切なメンテナンスをおこなえば、その後の修繕費の節約にもつながります。
入居者にとって快適な住まいを維持することで、入居率の向上にも大きく寄与するでしょう。
まとめ
築2年目の賃貸物件は、建築会社の2年目点検を利用することで、居室や共用部の修理・メンテナンスを無償で受けられます。
大切な不動産を長持ちさせるためにも、この時期に建物全体の不具合を見直すことをおすすめします。
ぜひ2年目点検を活用しましょう。
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