賃貸経営をしている方は、賃貸物件へのエレベーターの設置を考えたことがあるでしょうか。
条件などを知らないと、エレベーターがそもそも設置できなかったり、費用が余計にかかってしまったりします。
賃貸物件でエレベーターを設置する際の注意点などを解説しますので、参考にしてください。
賃貸物件でエレベーターを設置する際の費用
エレベーターの費用
設置自体には、およそ700万円から900万円程度が必要になってきます。
油圧式かロープ式かによって費用も変わってきますので、どちらがご自身の物件に合いそうか、予算と相談しながら検討していかなければなりません。
条件
エレベーターは、全国統一で7階程度の高さがある物件には設けなければならない義務があります。
また、たとえば愛知県であれば、1,000㎡をこえる広さのマンションには設ける義務があるなど、条件が地方によってさまざまになっている場合もあります。
義務自体はゆるく設定されている場合も多いので、オーナーの自己判断で作っても良い場合もあります。
その際には、確認申請といった手続きをする必要もありますので、検討の際に確認申請もおこなっておきましょう。
賃貸物件でエレベーターを設置する際の注意点
メンテナンス費がかかる
もしものことがあったときのために、建設した際にはメンテナンス契約をおこなっておくのが一般的です。
メンテナンス費は年間4万円から6万円程度必要になってくるので、諸経費として考慮しておかなければならないのが注意点です。
維持費が高くなる
賃貸経営において、維持費はよく確認しておかなければならない点でしょう。
エレベーターの電気代は1ヶ月にすると6,000円程度かかってきます。
気にならない金額と言えるかもしれませんが、経営が苦しいときには少しでもランニングコストを下げておきたいと思うものなので、こちらも注意点として認識しておきましょう。
点検の必要がある
エレベーターを設けた場合、法定点検といって、定期的に点検を受ける義務が発生します。
点検には毎月に1万円(パーツメンテ)~4万円程度(フルメンテ)必要になってきますので、こちらも諸経費として考えておかなければなりません。